こだわりの丸洗い
着物の丸洗いとは?
着物を仕立て上がりの状態でドライクリーニングすることを丸洗いといいます。
専用の溶剤(着物を洗う液体)で着物を洗うので、生地を痛めたり、縮んだり、風合いを損なったりといった心配はございません。
イトイ工芸の丸洗い
弊社では長年の経験と確かな知識・技術をもちいて、こだわりの丸洗いを行っています。
- 検品
お預かりした着物の状態を入念にチェックします。シミやほつれている箇所などを発見した場合、丸洗いご指定の場合でもシミ抜き、ほつれ直しなどのご提案をさせて頂くこともあります。 - 前洗い
衿、袖などに付着したファンデーションや皮脂の汚れはここで落とします。この工程をしっかり行うことで仕上がりに大きな違いが出てきます。 - 丸洗い
専用のドラム式クリーニング機で洗います。長年の経験から厳選した溶剤を使用します。 - 乾燥
30度~32度になるように温度管理をした乾燥室で、必ず24時間干したまま自然乾燥させます。 - プレス
熟練した技術を持つ職人が着物専用のプレス台と、温度調整が可能な専用アイロンで行います。プレスをする着物の生地を見極めて、アイロンを適切な温度に調整しています。 - 梱包
お客様の喜ばれるお顔を想像しながら、丁寧に梱包し、発送します。
以上の工程を全て自社で行っております。
詳しくは下記を御覧くださいませ!
1.検品
お客様からお預かりした着物、一枚一枚しっかり検品して状態を確認していきます。
検品をしっかり行うことでお客様がお気づきになられていない小さな汚れやシミ、ほつれなども発見していきます。
着物の状態に応じて丸洗い以外にも、しみ抜きやほつれ直しなどの最適なご提案をさせて頂きます。
2.前洗い
専用のクリーニング機で洗う前に、前洗いを行います。着用時に付いた衿、袖口の汚れに加えて、検品で発見した汚れを落としていきます。
超音波を発生させる特殊なガンで汚れを細かく分解した後、洗剤と馬の毛で作られたブラシを使って掻きだしていきます。
この前洗いの作業を徹底的に行うことで、洗い上がりの汚れの落ち具合が大きく違ってきます。
3.丸洗い
ドラム式クリーニング機で着物全体を洗っていきます。
弊社で使用している溶剤(着物を洗う液体)は繊維に非常に優しく、シルクの特徴である美しい光沢や肌触りの良さが失われず、着物が型崩れする事もありません。
溶剤独特の匂いもほとんどありません。
4.乾燥
シルクはとてもデリケートで日光に弱いといったデメリットがあります。
日光にあてると変色を起こす可能性が高くなってしまいます。
そのため日光があたらない乾燥室で室温を30度~32度に、約24時間干したままゆっくり乾燥させていきます。
専用プレス台
5.プレス
熟練した技術を持つ職人が一枚一枚丁寧にアイロンで仕上げていきます。
生地の種類を見極めて、アイロンの温度を調整します。
また着用時や保管時に湿気を吸い縮んでしまった着物も職人が丁寧に寸法を調整していきます。